2012年05月26日
ベータテスト支援サービス「TestFlight」 @ iOS
iOSアプリのベータテストを簡略化してくれるTestFlightを試してみました。
通常は、ベータテスターのUDIDを収集してAdHocビルドを作って配布し、iTunesなどを経由してアプリをインストールしてもらうという手順が必要なのですが、TestFlightを使用するとUDIDの収集からアプリのインストールまでを少しだけ楽にしてくれます。
手順としてはまず、TestFlightでチームを作成します。次に、手順としてはちょっと変な気もしますが、アプリのipaファイルをXcodeで書き出してアップロードします。アップロードしないとビルドの画面に何も表示されないので先に進めません。
ちなみに、ipaファイルの作り方としては、AdHoc用のプロビジョニングファイルを用意しておき、そのファイルを ビルドセッティングの CODE_SIGN_IDENTITY で指定します。その状態でProduct > Archive して、出来たファイルをオーガナイザーを使ってディストリビュートします。この時にSave for Enterprise or Ad-Hoc Deploymentを選択して、Code Signing Indentityで、(他のプロビジョニングファイルでも大丈夫かもしれませんが)AdHoc用のプロビジョニングファイルを指定します。次の画面でファイル名を指定して保存すればipaファイルの出来上がりです。
この時点で、上記で使用したプロビジョニングファイルに含まれる端末が表示されますが、UDIDとiOS端末にインストールされたTestFlightの専用アプリが紐付いてないとAnonymous Devicesに表示されてしまいます。紐付きさせる為に、既に登録済みの端末でもチームメイトとして登録した方が良さそうです。
そのチームメイトへの登録は、TestFlightの管理画面の右上にAdd Teammateというボタンがありますのでそこから登録します。取りあえずメールアドレスだけ入力して送信すれば、登録の為のメールが届きますので、そのメールをiOS端末で開き「Accept」ボタンをクリックします。後はそのまま進むと、iOS端末に構成プロファイルとTestFlightのアプリケーションがインストールされます。
チームメイトの登録が終わると同時にUDIDの収集も終わっていますので、管理画面で、テキストファイル(testflight_devices.txt)として書き出します。書き出したファイルはそのままAppleのプロビジョニングポータルで読み込みが出来ますので、そのUDIDを先に作ったAdHoc用のプロビジョニングファイルに含みます。後は、Xcodeのオーガナイザーでプロビジョニングファイルを更新して、Xcodeでビルド番号(Bundle version)をインクリメントして、再びipaファイルを作り、TestFlightにアップロードし、Permissionsの画面で、チームメイト(User)を選択し、「Update & Notify」ボタンをクリックすれば、更新とメールでの通知が行われます。
チームメイト側ではメールに従っても良いですし、既にインストール済みのTestFlight.appを起動して、インストールするアプリを選んでインストールする事も出来ます。
以上が大まかな手順です。
TestFlight
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